★1社目★製薬メーカー営業(MR) 在籍1年9ヶ月
今から20年程前、時は就職長氷河期。
新卒で製薬メーカーに入社しました。
Fラン大出身の私は、エントリーでは100社以上、面接30社くらい受けて5月頃やっとこさ内定をもらいました。
その当時は、とにかく受かればどこでも良いって感じでしたね。
そんな中、ある時から面接で覚醒をして、東証一部上場企業に入社できたのです。
(どうやって覚醒したかは別の機会にお話しします)
同期は40人程。
2ヶ月くらいの本社研修の後、都内の営業所に配属。
冬にはMR認定試験も合格し、営業成績は同期ではトップクラス、全体では中の下くらいでした。
ちなみに、MR認定試験は、製薬メーカーで営業するのに必要な試験なのですが、
内容は完全に暗記ですね。
いくつか学科目があって、全部の科目合格できれば認定がもらえます。
1年に1回しか行われないのですが、全科目合格できなくても、翌年に不合格だった科目だけ受ければ良いので、普通にやっていれば、いずれは合格できます。
生物化学だけでなく、法律的な内容もあるので、必ずしも理系有利とは限りません。
私は、会社からの課題では物足りなかったので、MR認定試験対策問題集を買ってやってました。
そこまでやる必要は無かったと思いますが、結果1発合格でした。
会社は、同期どうし仲が良く、営業所の先輩や上司も優しくて、アットホームな感じで、環境は悪くなかったと思います。
ただ、営業マンとして、毎日数字に追われるのはちょっときつかったかと思います。
一時期過敏性腸炎のような状態になった事もありますし。
売上と粗利、新規開拓のノルマが設定されていて、
先輩から顧客を引き継ぐのですが、そこの売上だけでは、達成できないので、
新人は新規開拓営業がメインとなります。
もちろん飛び込みです。
最初は意気揚々とやっていたのですが、やっぱり現実は甘くないですね。
相手は医師ということもあって、癖が強い方が多く、だいぶメンタル削られました。
それでも必死に食い下がって、同期ではトップクラスの営業成績だったと思います。
こういう仕事だと、ナースの方と付き合ったりあるの?なんて聞かれた事もありますが、
ナースの方と話す機会は割と少なく、どちらかというと受付の事務の方とは仲が良かったです。
取引先の事務の方と2回くらい合コンした記憶がありますw
さらに余談ですが、MRが医師と面談できる時間帯は病院のお昼休みと、午後の診療後となります。
お昼ご飯は14時から15時くらいになるで、行列のできるラーメン屋さんにほとんど並ばずに入れるのは嬉しかったですね。
年収は360万円くらいだったと思います。
なんだかんだやってたおり、2年目の夏頃に、会社からある通達がきます。
新人社員全員「誓約書」にサインしろ、と。
入社3年以内に退職したら研修に掛かった費用(確か30万弱円くらい)を返金します、と言った内容でした。
背景としては、MR認定試験合格したら、競合他社に転職する人が今まで多かったので、その対策らしいのですが、
正直ショックでしたね。
そんなの無くてもやめるつもりないし、
転職されるのが嫌なら、転職されない様な環境なり給料なりを見直せばいいじゃん。
そういった思いがあって誓約書のサインを拒んだ訳ですが、、、
社内からの圧はかなりありましたね。
会議で営業本部長に呼び出されたり、まー色々と。
会社というものに対してかなり不信感が生まれたきっかけとなりました。
最初は私と同じ思いをもっていた同期も、一人、また一人とサインをし、
してないのは私を含め2人となってしまいました。
そして、その一人は退職し、私は最後の一人となってしまったのです。
誓約書の話が出て1、2ヶ月したときに「転職」という選択が生まれました。
で、試しに何社か受けたら、あっさり2社から内定が出たんです。
新卒のとき苦労したあれは何だったんだ!
俺、市場価値めっちゃ高いじゃん!
その時はホント、そう思いましたね。
それと同時に、会社というものに対して不信感を抱いてた若い自分は、
会社に利用されるんじゃなくて、
会社を利用してステップアップしたろ!と心に決めたのです。
で、本命としていた会社から内定が出て、最初の転職となりました。