転職12回してきました。#転職回数多い

43歳、妻、子供2人、持家ですが、転職を繰り返しております。

★9社目★タクシードライバー 在籍6ヶ月

私がタクシードライバーに転職した理由は、

・お客さんから申し込んでくる

・隔日出勤へのあこがれ

・広告で500万円以上稼げるとうたっていた(都内)

と言った所です。

 

それまでは飛び込み営業をしていたので、お客さんの方へこちらから訪問して、売上を獲ってくるという仕事をしていました。なので、お客さんから、手を挙げて寄ってくるなんて羨ましいなー、て単純に思っていたんですよね。

 

また、医療系の営業は、帰りが夜遅くなる事が多く、子供との時間が殆ど取れませんでした。2日に一回でも、保育園に迎えに行って、子供と過ごせるなんていいな、と思ったのです。

 

そんな生活ができて、500万稼げるなんてすごいじゃん!って思ってしまったんですよね。

 

で、実際どうだったか。

どこのタクシー会社にするか

タクシードライバーの仕事はどこに行っても同じですが、会社によってカラーが変わってきます。

私はまず会社の安定感から、大手三社(日交・国際・帝国)を検討しました。

それぞれの説明会・面接を受け、あくまで私の印象ですが、お伝えします。

・日本交通

 体育会系な感じ。2代目?の社長が若く、一時期タクシー王子と言われていた。某営業所で面接を受けたのですが、営業所が広く設備が整っているが、そんなにきれいではないかな。何となくおっさんな感じ。新人の保証給が高額。

 

・国際交通

 面接官の人がフレンドリー。赤坂の本社がきれい。保証給が安め。

 なんとなく若々しい雰囲気。

 

・帝国自動車

 まじめな雰囲気。面接でタクシードライバーの仕事の厳しさを教えてくれる。

 

印象と、特に通勤のしやすさを考慮して、この中から1社を選びました。

 

自分に合ったタクシー会社がわからない、という人は紹介会社を頼るのも良いかと思います。業界の話を聞けたり、入社祝い金が出る特典もあります。

 

選考

選考は、マンツーマンで説明会を受けて、その後面接、といった形でした。

面接ではこれまでの経歴や事故・違反の有無などが聞かれたかと思いますが、どちらかというと面談と言った感じでした。

 

面接後、指定の医療機関に行き簡単な健康診断を受けました。

X線診断も受けましたが、恐らくそこでタトゥーの有無も確認したんだと思います。

入れ墨・タトゥーはNGでしたので。

 

検査の後制服を作っている会社に行って採寸を行い、終わりだったと思います。

 

よっぽどの事が無い限り落ちないと思います。

 

研修

研修は専門の研修センターで受ける事になります。

最初は安全運転講習や接客ノウハウ、そして清算機器の操作方法などやったと記憶しています。

 

また、都内でタクシードライバーになるには、自動車のⅡ種免許の取得と地理試験の合格が必須となります。

基本的な研修が終わったら、この2つの試験に受かるための対策が中心となります。

 

先にⅡ種免許試験。こちらは、会社から指定された教習所に通って合格を目指します。

実技試験もありますが、普段から運転している人であればほぼ一発で受かります。

筆記試験も普通に勉強していれば問題ありません。

ただ、私は深視力検査が苦戦しました。

深視力検査は、ものの奥行きや立体感を検査するものなのですが、私には意外と難しく、予めアプリなどで練習しました。

本番もかなり苦戦したのですが、検査官の方がすごく優しく、かなり甘くみて頂き、合格できました。

 

次に東京タクシーセンターが行う地理試験の合格を目指します。

接遇・法令と地理の2種合格しなければならないのですが、地理が結構大変。

60分の所要時間で40問出題され、正解率80%以上(32問以上)が合格ライン。基本的な問題内容は、道路名、地名、駅の場所、各名所、旧跡、公園の場所など、地理の知識を問うものです。

試験問題は使い回しのため、過去問を解くことが対策となるのですが、これが何年分もあるのです。

私は問題を解くだけでは覚えられなかったので、You tubeを見て覚えました。(探せば結構あるもんですね)

で、一発合格!

 

合格後は研修センターで、タクシーの応用研修を受けて終了。

晴れて配属となります。

 

配属後も研修は続きます。

初日は営業所ルール等の研修。

2日目?は同乗研修で、上司が横に乗って実際の営業を行います。

自分が運転と、上司が運転の半々で乗務したかと思います。

 

仕事内容は皆さんご存知の通り、お客様を目的地まで安全に運ぶ事です。

新人のうちは下記のスケジュールで仕事をしました。

 

12:30 出勤、着替え、アルコールチェック、車の点検

13:30 新人研修(どこがお客様を乗せ易いか、ホテル等のルール説明)

15:00 朝礼

15:30 乗務開始

間に規定時間の休憩取得

9:30 営業終了・ガソリン(ガス)満タンにし帰庫

帰庫後売上の精算

日報提出

洗車後着替えて終了(11:30くらい)

 

それでは私が感じたきつかったこと、楽しかった事をお伝えします。

 

 
タクシードライバーこれがつらい!

・身体がきつい!

 私の場合帰宅するのが昼の1時くらいでした。そこから仮眠して16:30には保育園に子供を迎えに行きました。

 そして次の日の朝は私が子供を保育園に送る様な生活をしていたのですが、これははっきり言ってきついです。理想は帰宅してから翌日の朝まで通して寝る事です。

 そのような生活ができなかったので、乗務中も疲れがたまり易く、規定よりも長めに休憩を取ってしまうことも多かったです。

 結果として収入もなかなか伸びませんでした。

 

・接客がきつい!

 心ないお客様も一定数います。個人的には六本木あたりが多いイメージです。

 新人なので、道も詳しくありません。会社ルールではお客さんに聞け、なんですが、聞くとぶち切れる人がちょこちょこいます。暴言はかれたり、金払わねぇ言われたり、、、そういうのがあるとやっぱりメンタル削られていきますね。

私は車内で嘔吐されたことはなかったのですが、泥酔しているお客様を乗せる時はドキドキしていましたね。

 

・土日勤務がキツい!

 土日勤務がある事は分かっていたのですが、実際やると精神的にキツかったですね。

 土日は家族連れを乗せる機会が多いのですが、その度に自分の子供の事を思い出して寂しい思いをしていました。

 

 
タクシードライバーここが楽しい!

・接客が楽しい!

 きついでも書きましたが、逆に楽しい面も多々あります。

 会話が盛り上がって目的地まであっという間についたり、チップをもらえたりします。時には著名人を乗せる事もあります。私は3回著名人を乗せたことがあります。

 

・営業所から出れば自由!

 出庫してしまえば、一人での仕事となります。社内の人間関係でなやむことはほぼありません。気に入らない上司にグチグチ言われる事も当然ありません。

 

「どこでやるか」と「その人次第」となります。

 

人の少ない地方はかなり難しいかと思います。

稼ぐのであれば、お客様の絶対数が多い都内が良いかと思います。

深夜であれば割増+ロングが狙い易いので、昼より夜勤メインにした方が稼げます。

 

その人次第というのは、トップクラスになると年収700万越えしてますし、少ない人は年収200万円台だったりします。

本人のやる気次第で収入は大きく変わっていきます。

 

売上のおおよそ半分が自分の収入となるのですが、私のいた会社では一日の売上平均が約5.3万円くらいでした。月13勤務で売上68.9万なので収入は34.5万円程度になります。従って年収414万円くらいが平均になります。

 

ちなみに私がいた会社は、新人には売上が悪くても40万円もらえる保証給が3ヶ月設定されていたのですが、それをもらうには条件をクリアしなければなりませんでした。

条件は、

・一ヶ月無事故無違反

・一ヶ月の平均乗車距離(回送にしないで走っている距離)○○以上(何キロか忘れました汗)

だったのですが、意外と難しい。

私は3ヶ月のうち1回しかもらえませんでした。

車をこすってしまったのと、乗車距離が足りなかったのです。

 

保証給をうたって求人出しているところが多いですが、もらえる条件は必ず確認した方がいいです。

 

タクシードライバーを考えている人へ

 楽しい面、キツい面ありますが、向いている人にとってはタクシードライバーは稼げますし、やりがいのある仕事だと思います。

 個人的に、こういった人が向いてるかな、というものを挙げてみました。

向いている人
  • 運転が好き
  • 日中でもしっかり眠れる環境がある
  • イラっとする言動をされても耐えられるメンタルがある
  • (できれば)都内の道に詳しい

人生は一度しかありませんので、興味ある人はぜひチャレンジしてみてください!